2003-11-14 (金)

(カテゴリ[表現]の文書の一覧表示) 表現は劣化との戦い

表現は劣化との戦いだと最近思う。

何かが頭の中に浮かび上がる。言語化する。ここでまず劣化する。それを文字・色・音・形にする。ここでまた劣化する。人が見る。人によって文字・色・音・形から受ける印象が異なる。ここでも劣化が起こる。当初頭の中に浮かんだ「何か」が、最終的に相手の頭の中に入ったとき、原形をとどめている期待値はかなり低い。劣化が激しい。

この夜の張り詰めた空気をいかに表現しようかと思う。文字ならば「寒い」、色ならば青、音ならば鍵盤の右端、形ならば鋭利。これらは表現として有効である。有効であるけれど、未完である。不安である。結局、どう理解されるかは期待でしかない。

作る。形になる。より劣化を抑え得るように加える。あるいは引く。純度の高いままを保持することを追求する。

推敲は肝要であるという平易な結論が導かれる。

(カテゴリ[素敵な言い回し]の文書の一覧表示) 「人生用事ばっかりや」

講義を欠席した学生の「先週はちょっと用事がありまして…。」という発言に対する恩師の言葉。「講義は用事とちゃうのんか」あたりを想像していたけれども、その遥か上を行かれた。

(カテゴリ[素敵な言い回し]の文書の一覧表示) 「誕生日とは言うけど、出産日とは言わない」

「生きる」という動詞の組成について話していたときの母親の言葉。男性である私がどう逆立ちしても出てこない言葉だと思った。



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