2005-05-02 (月)

(カテゴリ[ウェブ]の文書の一覧表示) 首相官邸のウェブサイトを眺めてみる

Internet Archives首相官邸のウェブサイト のデザインがどう変遷しているのか眺めてみた。驚くべきことに、最古のキャッシュは1996年(橋本内閣)のものであった。首相官邸のウェブページそのものの初出は1994年で、日本で最初のウェブページが発信されてから2年後のことである。残念ながら94年時点のキャッシュは残っていなかった。Internet Archives の発足以前なのだろうか。

96年のデザインは今でこそ稚拙に見えるけれども、当時としては最高峰の技術と知識の結晶だったのだろう(たぶん)。年次を追って見てゆくと、その当時に於ける日本での標準的なウェブサイトの形がわりとしっかり反映されている印象を受けた。96年のデザインなど黎明期そのもの(情報の質よりも「公開している」という事実が先行しているような)だし、98年頃からは無駄に画像を使いまくっている。2000年頃にはテーブルに傾倒、2001年5月に幅決め打ちレイアウトが完成している。これは森内閣から小泉内閣に交代した時期であり、小泉内閣の方針が反映されているものと見られる。この時点で、マルチカラム(段組み)・検索ボックスも設けられ、官公庁らしさが出ているように思う。その後携帯電話版・サイトマップなどの機能が取り入れられ、2005年からは三段組みになっている。

意外にも世相(?)を素直に反映していたのが興味深かった。最近この「備忘録」でコンピュータに対して後ろ向きの視点が目立たないではないが、たびたびこうして過去を振り返るとき、この世界での5年や10年というのは、とんでもなく大昔なのだと痛感する。5年前にはまだ「テレホーダイ」が重要なサービスであったし、10年前となると、かの Yahoo! Japan が設立された年である。15年前、我々の主な通信手段は固定電話か置き手紙か伝言であった。15年後の若者達は、どのような電子機器に囲まれているか。予定では CPU の動作周波数が 120GHz 程度に達し、限界を迎える頃である。



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