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『新世紀エヴァンゲリオン』は『王立宇宙軍』『トップをねらえ!』『ふしぎの海のナディア』で知られる GAINAX が、五年ぶりに発表した TV シリーズである。
本作では GAINAX が制作だけでなく企画・原作も担当。同社と、監督の庵野秀明の個性が極めて色濃く出たシリーズとなっている。特に、この第壱話と第弐話には GAINAX のベストメンバーが集結。実制作にほぼ半年もの期間をかけただけのことはあり、ファンの期待を裏切らない仕上がりである。
ビルが海中に没した世界に巨大生物らしき存在が泳ぐというシーンから、本作のドラマはスタートする。東京が海に沈んでいるのは、セカンドインパクトと呼ばれる未曾有の大災害の為なのだが、それが、多少なりとも本編で説明されるのは、第参話が最初。セカンドインパクトの真実が明らかになるのは、さらに先の事である。
シンジが電話をしているカット。画面の左上に「第三新東京市 13km 御殿場 35km」の看板が。さりげなく重要な情報が入れ込まれている。本作の主な舞台となる第3新東京市とは、箱根・芦ノ湖周辺に建設中の計画都市。
書き文字は庵野監督の手によるもの。彼は作品中の手書きの文字を自ら描く事が多く、OVA 『トップをねらえ!』でも、彼の描き文字を数多く見る事ができる。キスマークは GAINAX 女性スタッフのものを Mac で処理して使用している。
電柱とビルの向こう側に山があり、山と山の合間から使徒がヌッと姿を現す。本作にはこの様な特撮映画を思わせる画面作りが多い。
黒地に白の文字が L 字型に並ぶ。この市川崑監督作品を思わせるエキセントリックなスタイルで、本作品のサブタイトルは統一されている。第一話の一の文字を壱と古い漢字表記をするのも何とも趣味的である。なお、TV 放映時には、これに、平仮名による読み仮名がつけられていた。
画面手前から奥にミサイルが飛んでいくカットのカメラワークは秀逸。この一連の使徒と国連軍の戦闘シーンの原画は『機動戦士ガンダム 0080』一話冒頭のメカアクション、『おもひでぽろぽろ』のドン・ガバチョ等の作画で知られる磯光雄が担当。『エヴァンゲリオン』最初の見せ場に相応しいシャープでリアルタッチな物に仕上げている。
正式名称はアルビーヌ ルノー A310 (改)。ミサトが、自分の持っていたガソリン車を電気自動車に改造したものである。ミサトは「33回ローンが残っている」と言っているが、そのローンとは、車を買ったためのものではなく、その改造でかかった費用のローンのことだ。日本仕様の右ハンドル。第弐話にも登場する。
第壱話最大の見せ場の一つ。「目で見る SF」の醍醐味と言える Cut である。ミサイルを受け止めた瞬間に使徒の腕がグッと太くなっている点に注目。
国連軍の軍人の前に置かれている灰皿は NERV のロゴ入り。他にもコーヒーカップ等 NERV のロゴの入ったアイテムは多い。
核ではないが、核兵器に近い威力を持った兵器。国連軍が使用するものとしては最強の兵器だが、使徒が持つ A.T. フィールドにはさして通用しなかった。
「顔らしきもの」が破損したため、新しいものが下から生え、前の「顔らしきもの」はカサブタの様に上にへばりついている。このシーンでは、新しい「顔らしきもの」は半ば胴体に埋まっているが、以降のシーンで少しずつ露出していく。
持ち主のいない自動車からミサトが無断で拝借したもの。ミサトの車のバッテリーは N2地雷の爆風でひっくり返った時に故障している。
ミサト達の自動車が走る先に建っている塔のような建造物は第3新東京市の集光ビルである。太陽の光を集め、ネルフ基地に電力を供給するためのものだ。
一瞬だけインサートされる幼い頃のシンジ。父と別れた時の回想と思われる。絵コンテによれば場所はどこかの駅のホームである。
シンジがミサトに手渡したのが ID 書類、身元確認のための情報が記されたものである。書類の左上に止められているのが ID カードであり、B パートのシンジは、この ID カードを胸に止めている。
第3新東京市地下に作られた大深度地下都市。特務機関ネルフの本部はここの中央に位置している。ジオフロントは直径 6km 、中には湖や森もある。
ミサトが持っていたのは、広大なネルフ本部の内の「セントラルドグマ B20」の地図。方向音痴のミサトは、自分がよく使うトイレの位置二ヶ所に印をしている。
昇降機で移動中のシンジ達の向こう側に見える巨大な手は、EVA 零号機のものである。壁の向こう側は第弐話で見る事ができる。
第壱話、第弐話には、十字架の形をした爆発やスパークが何度か登場する。これもその中に一つ(青山注:「その中の」の誤植か)。意味深である。
初号機がシンジを助ける為に動いたのを見てミサトは「………いける」と呟く。このカットは、絵コンテで「(第壱話で)一番真剣な顔」と指示されている。この時、彼女はシンジを道具として見ている。第弐話の入浴シーンで、この時の自分を後悔する事になる。
シンジが自分に言い聞かせる様に口にするセリフ。本作のテーマ、シンジのキャラクターの本質に、密接に関係している。
エントリープラグ内に満たされる溶液。EVA とパイロットを繋ぐだけでなく、羊水が胎児を守る様にパイロットを保護する。
脳のドパーミン(青山注:「ドーパミン」の誤植か)神経細胞の一つ。記憶や認知、運動遂行等の高次な脳機能と不安や恐れ、幸福感や快感などの情動と関係する。EVA とパイロットは、この A10神経の強いシンクロにより一体となるのだ。
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