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第伍話と第六話も前後編の構成。ドラマ的には零号機のパイロットである綾波レイにスポットが当てられ、アクション面においてはシリーズ前半最大規模の戦いである「ヤシマ作戦」が描かれる。ドラマ、アクションの両面において見応えのある前後編と言えよう。
第伍話は、日常描写に定評がある甚目喜一が絵コンテを担当。レイは自分の感情をほとんど見せぬ特殊なキャラクターだが、そのレイに興味を持ち接近しようとするシンジと、レイ自身の微妙な感情の揺れを、見事に描いている。作画監督は第壱話と同じ鈴木俊二が担当。ビジュアルのクオリティも高い。
起動実験のシーンでゲンドウがかけている眼鏡は普段のものと違っており、フレームが金色。この事件で眼鏡を壊してから、お馴染みの眼鏡に換えている。壊れた眼鏡は現在レイが持っている。
緊急時に、エントリープラグを EVA から射出しパイロットを守るシステム。通常は射出後パラシュートと逆噴射で着地するのだが、この時は屋内の実験だった事もあり、その性能は発揮されなかった。
熱硬化性樹脂の一種で、超速乾性の生コンクリートの様な性質を持つ。暴走した零号機の動きを止めるのに使用された。大変な強度を持っており、零号機の凍結を解除する為には、このベークライトを砕いて取り出さなくてはならなかった。
リツコの台詞。彼女はレイの精神不安定の原因に心当たりがある様だ。それは、どうやら彼女にとってあまり認めたくない事である様だ。
これは第4の使徒との戦いの際に初号機が落下した位置を、確認のためにネルフが引いたライン。まるで交通事故の現場の様だ。
ほぼ原型を留めて残された第4の使徒を調査する為に、活動停止した使徒の上にプレハブを組む形で建てられている。真上から見ると使徒のシルエットとほぼ同じ形になっており、中央の四つのプレハブの下には胴体部が、左の二つと右の三つのプレハブの下には鞭毛がある。
ゲンドウの前にピョンと降りる動作が、彼女にしては驚くほど女の子らしく大変に可愛らしい。ゲンドウが現れた事により気持ちが弾んでいるのだろうか。この動作は甚目喜一の絵コンテ段階での指示によるもの。
この日の夕食はカレー、カップラーメン、コンビニの総菜、ビール、缶詰、そして何故かポテトチップス。カレーもレトルトのものに手を加えただけの様だ。この日は、料理当番はミサトだが、ご飯をよそうのはシンジが担当。学生時代からの友人であるリツコは、過去に何度かミサトの料理を食べた事がある様だ。
レイとゲンドウの事を「生きるのに不器用」とリツコは語る。リツコがどんな風にゲンドウを見ているのか、あるいは、どのくらいの距離の関係なのか、垣間見る事ができる台詞でもある。
かなり古く、他の住人が住んでいる気配が無い。場所は第3新東京市の旧市街地。この辺りはこれから再開発されていく地域で、道路を隔てた反対側はすでに建物が取り壊されている。レイの住む団地も遠からず取り壊される事になるのだろう。
ドアの内側にはダイレクトメールが何通も突っ込まれたまま。下駄箱の上にも開けられていないダイレクトメールが山積みになっている。靴を履いたまま玄関から中に入った跡が無数にあるのにも注目。レイは外履きのまま部屋に(青山注:「部屋を」の誤植か)出入りしているのだろう。さすがにシンジは靴を履いたまま上がる事ができず、靴を脱ぎ爪先立ちで入った。
家具はほとんど無く、壁は打ちっぱなしのコンプリート。ボヤでも起こしたのか天井の一部が煤けている。カーテンは黒いビニール。枕に血の跡。冷蔵庫の脇には血で汚れた包帯。冷蔵庫の上にはビーカーと薬。
設定によれば、チェストの上に載っているのは精神や遺伝等について書かれた医学書。レイはこれを熱心に読んでいるらしく付箋がつけられている。
触った少女の胸の感触を確認する様に、シンジの左手が動く。この後も、シンジの左手は、やり場のない感じで宙に浮いている。
レイは、ブラのホックを留めてから、カップが前に来る様に回している。一般的に言うと、これはあまりよくないブラの付け方である。レイは誰かに正しいブラの付け方を習う機会がなかったのだろう。本人もそういった事にあまり興味を持っていないに違いない。
第3新東京市にいくつかあるネルフ本部への入り口の一つ。ここを通過するにはセキュリティカードが必要。セキュリティカードが確認されると、「おはようございます」等の文字が表示される。
シンジがゲンドウの悪口を言うと、レイは怒ってシンジの頬を打つ。本編でレイが感情を他人にぶつけた初めてのシーンである。頬を打つ前に彼女がシンジの目を見つめている事にも注目。
レイがいるのは、EVA のパイロット用のロッカールーム。通常の服を入れる為の標準服兼用ロッカーと、プラグスーツを入れるための減圧式乾燥ハンガーの二つで一人分である。それぞれに専用のロッカーがあてがわれており、使用するには、セキュリティカードが必要。
ゲンドウの事を思い出したレイは、うっすらと笑顔を浮かべる。この感情が、零号機の再起動実験の成功に繋がったものと思われる。
「円周部を加速、収束」とは、第5の使徒が荷電粒子を加速、収束させて加粒子砲を撃つ準備をしているという意味。使徒が加粒子砲で初号機を狙い撃ちしようとしている事を察知して、リツコは「まさか!」と驚いたのである。
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