ご案内:このページ「第九話 瞬間、心、重ねて」は、ウェブサイト「 mtblue.org 」の中のページの一つです。サイト内のページを少しでも効率よく参照していただけるよう、次の機能を提供しています。ご利用ください。
また、トップページからこのページまでのアクセスの経路を示す情報を提供しています。この情報は、ページの先頭付近と終端付近で合計二度提供されていますので、この情報が二度目に出現した箇所を、ページの終端と捉えていただくことができます。一度目の出現はこのご案内の直後です。すなわち、次のような形式で提供しています。以上で、ご案内を終わります。
HOME > その他 > 『新世紀エヴァンゲリオン』備忘録 > 第九話 瞬間、心、重ねて
前回と同様、絵コンテを担当した樋口真嗣の陽性の持ち味が発揮されたエピソード。第八話よりも、さらに明るく軽快。青春ドラマ仕立てになっている事もあり娯楽性は高く、それゆえ『エヴァンゲリオン』の中では異色作となっている。長谷川眞也の個性的な作画も印象的。
ドイツ語で「おはよう」の意味。その前の「ヘロウ」はドイツなまりの英語。
レイが読んでいるのは生物学関係、あるいは遺伝子関係の専門書。かなり難しい本で、彼女もその内容を完全に理解しているわけではないらしい。
未確認物体が使徒かどうか判断する為の基準。波長がブルーの物体は使徒、ということである。リツコが第6の使徒を解析しているシーンのモニターにも、画面の端に「BLOOD TYPE BLUE」と表示されている。
第六話で倒された第5の使徒の残骸。第七話の時点よりも、解体作業は進んでいる。
アスカが、モニター内のシンジを「言っとくけど……」と脅かすと、それに反応してモニター内のシンジが彼女の方を見てしまう。両者とも、カメラに向かって喋っているはずであるから、よく考えると、この様に視線が合うわけはない……というギャグ。同様の描写は『トップをねらえ!』でも数回ある。
初号機と弐号機が、第7の使徒を迎撃したのは第3新東京市の西南、駿河湾の海岸である。この辺りはセカンドインパクトの影響により海岸線が移動しており、昔の建物が水没したままになっている。初号機がパレットガンを撃つ Cut で、背後にある建物は海の家。
クレーンで EVA にケーブルを装着、固定する特殊車両。電源車とコンビで使用される。今回、電源車は画面に登場していない。
薙刀の様な EVA の武装。今回は弐号機が使用し、第7の使徒を真っ二つにした。その原理はプログレッシブ・ナイフと同じ。
抗議文や被害報告書が山と積まれている部屋は、ネルフ内のミサトの公務室。彼女の机と椅子、来客用の椅子、システム棚しかないこざっぱりした部屋である。
作業は夜も続けられている。Cut 52 に比べると、かなり解体が進んでいる。
加持が、使徒を倒す作戦を考えてくれたと知ったミサトは、少し嬉しい表情を見せる。それをリツコは見逃さなかった。
一般的には、「男女七歳にして席同じうせず」と言われる(青山注:一般的には、「男女七歳(しちさい)にして席を同じゅうせず」と言われる)。元々は儒教の経書『礼記』の中にある言葉で、席はムシロの意味(青山注:「席」はムシロ、ゴザなどの総称ととらえるのが自然)。古代中国では、同じムシロに座る事は夫婦を意味していた。
この話以外でも、アスカはシンジに対して「あんた、男でしょ」といった意味の言葉を何度も言う。「あんた、馬鹿」という発言も多い。彼女の人格について考える上で大事なキーワードなのかもしれない。
第九話の見どころの一つ。BGM に合わせた Cut 割りとアクションが見事。楽しいシーンである。
アスカが自分の寝具を持ち込んだのはミサトの部屋。ユニゾン特訓の期間中、ミサトとシンジとアスカは居間で寝起きしていた。
「ジェリコの壁」は、洋画「或る夜の出来事」(1934・米)からの引用。金持ちの家出娘と失業中の新聞記者が、宿の同じ部屋で一夜を過ごす事になり、毛布で仕切りを作り、それを「ジェリコの壁」と呼んだのだ。ちなみに元々の「ジェリコの壁」とは聖書に出てくる城壁の事。アスカは、自分の部屋に入ってくるなと言ったのだが、その彼女の言葉とは裏腹にシャツの胸元が露になり、まるでシンジを挑発するかの様になってしまった。
目の前に出現した、アラレもない姿のアスカに驚くシンジ。そして、シンジはアスカの唇に……。『エヴァンゲリオン』で、殆ど唯一の青春もの的ドキドキシーンである。『ふしぎの海のナディア』の「島編」を思い出したファンも多い事だろう。
シンジがアスカの唇にドキドキしている時、ネルフでは加持が易々とミサトの唇を奪っていた。両者の対比が面白い。このシーンでミサトは「見てる」と言っているが、これはエレベーター内の監視カメラに見られているという事なのか。加持の腕の中で、エレベーターの階数表示板を見つめるミサトは何を想っているのか。いずれにせよ、意味深長なシーンである。
ジオ・フロント内、天井ビルの最下階にある。窓の外に光って見えるのは、地上とネルフ本部を繋ぐルートを走る列車。
ミサトを真面目な顔で見つめるリツコ。己の気持ちに素直になれないミサトを、自分に重ねて見ているのかもしれない。このシーンは、ミサトを見るリツコの、感情の動きが面白い。
第3新東京市周辺に設定された防衛線。強羅とは、芦ノ湖の北東に実在する地名。この防衛線は、強羅の周辺のみに設定されているわけではないらしい。
第九話の見どころの一つ。華麗かつ軽快な戦闘シーン。ドラマ中で62秒の戦闘が、実際にほぼ62秒で描かれているのも秀逸。このシーンでは、画面分割等の手法が使われ、「いかにもロボットアニメ的」な派手な演出となっている。本作ではこの様な描写があるのはこのエピソードのみ。
弐号機が使っている火器は、第六話で一 Cut だけ登場した EVA 専用ポジトロンライフル。実戦で使われるのはこれが初めて。
EVA の非常用電話。肩パーツの背面側についている。
HOME > その他 > 『新世紀エヴァンゲリオン』備忘録 > 第九話 瞬間、心、重ねて