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PC の自作を何台か経験して、長らくの夢であった自宅サーバーを立ち上げたのはいいけれど、毎月の電気代がちょっと洒落にならないという場合があります。
VIA Technologies 社の C3 というプロセッサ は、動作周波数に対する消費電力が、現在(2003年7月)主流の intel あるいは AMD の同じ動作周波数のプロセッサと比べて、格段に低いという特徴をもちます。
例えば、動作周波数 800MHz の C3 の消費電力は 7W 以下であり、同じ周波数の Pentium III は 約20W、Athlon では 約40W です。一般的な電球型蛍光灯は、約15W です。
消費電力は電気料金と発熱に姿を変えます。最近の CPU でファンレスを実現させるのは至難の業(ものによっては不可能)ですが、C3 であればさほど神経質にならなくても、ヒートシンクだけで放熱させることが可能です。
24時間30日間連続稼動させた場合、1kWh=20円として計算すると、800MHz の Athlon では月間約580円、同 Pentium III で約280円、C3 は約100円となります。これを年間に直すと、それぞれ約7000円、約3400円、約1200円となります。「年間数千円」をどう見るかはもちろん人それぞれですが、自宅サーバーを立てている方にとって「年間数千円」は、「ドメインの更新料」と読み替えることもできるのではないでしょうか。浮いたお金でドメインをもう一つどうかね。
なお、GHz 級の CPU を考えてみると、Pentium 4 2.4GHz は約58W 、Celeron 2GHz は約68W となります。それぞれ、年間で約10000円、約12000円です。C3 の10倍です。えらいことです。
C3 には浮動小数点計算が著しく不得意という面もありますが、自宅サーバーとして稼動させるといった用途であれば、充分実用に耐えるプロセッサと言えます。
同一の CPU であっても、コア電圧を下げることによって、わずかですが消費電力を抑えることが可能です。
注意しなければならないのは、消費電力に直接影響するのは電圧であって動作周波数ではないということです。考えてみれば当たり前ですが、「クロックダウンが省電力化につながる」という記事を誤解(誤読)すると、動作周波数だけを下げて省電力化に成功した気になってしまうことがあります。周波数も無関係ではありませんが、消費電力を抑える→コア電圧を下げる→周波数を下げざるを得なくなる、という経緯があるわけで、あくまでも直接的に省電力化に影響するのは電圧の高低であることを念頭に置いておく必要があります。
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