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現代において、火事になったら持って逃げるものは、通帳、印鑑、保険証と HDD と言っても過言ではないほど、我々はコンピュータに依存しています。
機械=デジタル=劣化しない=半永久的、のように捉えている方が多いようですが、「劣化しない」あたりが嘘です(電圧だの周波数だのと言っている時点でアナログなのですが)。特に電解コンデンサの経年劣化は顕著です。が、それ以上に劣化が激しいのは HDD です。
CPU やメモリなどの半導体とは異なり、HDD は円盤を高速で回転させています。ヘッドとプラッタとの間隔はタバコの煙の粒子の直径より遥かに狭い、極めて繊細な機器です。記録方式も磁気ですから、時間経過とともにその保持力は低下します。
一般に、HDD は4年が限度です。これを超えたらいつ壊れてもおかしくないと思ってください。
そういうわけで、普段からの バックアップ は極めて重要ですし、320GB のディスクを1台購入するよりも、80GB のディスクを4台購入した方が、トータルコストでは安く上がります。HDD は壊れるものです。
HDD が故障する場合、大抵はヘッドに何らかの異常をきたします。その中でも特に多いのが、ヘッドの磨耗などによって位置制御機構が正常に機能しなくなる現象です。このとき、ヘッドはプラッタに接触するか、あるいは接触したまま張り付いてしまうため、「音」で状態を判断することができます。
ヘッドがプラッタに張り付いてしまっている場合、その位置からの移動を試みますので、コツコツという音を発します。とどめを刺すのを承知で横から叩いてみると、一時的にヘッドを救出することができる場合があります。
ヘッドがプラッタに接触している場合(うまく浮上しない場合)、高速回転するプラッタとの摩擦が生じ、蛙を踏み潰したような音(という表現しか思いつかない)を発します。これも叩くか、再起動を繰り返すと一時的に回復する場合があります。
いずれの障害も、正常に起動したら、そのときに直ちに全データのバックアップを行ってください。次回も正常起動できる確率は、かなり低いと思ってください。
交換・増設する場合、どのディスク(容量・メーカー・スペックなど)を購入すべきか迷いますが、壊れるときは壊れるものなので、「そのとき1万円〜1万5000円で買えるもの」を買っておけばよいでしょう(2003年7月現在、この価格帯ですと、ATA100, 7200rpm, 120GB あたりの製品ということになります)。贔屓のメーカーがある場合はよしなに。
ただし、中古は絶対に避けてください。心配の種を増やすだけです。中古の方が新品よりも長く使えた、ということも確かにありますが、そんなものは例外です。貴重な運を HDD ごときで消費するのはどうかと思います。博打好き、かつ、トラブルを友人やメーカーに相談しない漢気溢れる方はどうぞご自由に。
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