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ドイツイエロータキシード

グッピーの品種のひとつである「ドイツイエロータキシード」について、私の飼育環境と考え方を紹介します。ここに記載のあることは、いずれも私的なものであり、また経験的なものであるため、これ以外の飼育方法でよりよい結果を得られる場合も多々あります。観賞魚飼育の一般的・初歩的な内容については、既に多くの書籍・ウェブサイトに記載がある情報なのでここでは扱いません。同じ「グッピー」でも、コブラ、グラス、リボン、アルビノ(後二者は品種ではありません)などの違いにより、特性・注意点が変わってきます。あくまでも「ドイツイエロータキシード」に関する記述でしかないことを含みおき下さい。私の場合、ドイツイエローに始まり、ドイツイエローに終わったようです。

目次

「国産グッピー」

グッピーの世界には曖昧な用語が多々あります。「水」と「生き物」を相手にする世界ですから曖昧なことがあるのは当然だと言えますが、例えば「国産グッピー」という言葉を考えてみます。普通、辞書的な意味で「国産」と言えば、「(日本)国内で生産されたもの」ということになります。しかし、グッピーについて「国産」と言った場合、そこに当然のものとして期待される意味は産地だけではないと考えます。即ち、次の条件をすべて満たすものとして理解しています。

以上が、私が考える「国産グッピー」です。上に挙げた要件を見て分かる通り、「産地」はむしろ問題になりません。したがって「買ってきた外産グッピーが自分の家の水槽で殖えたら、その仔たちは『国産』なのか?」という議論は、本質的に無意味なものとして捉えています。同様に「国産 MIX グッピー」や「MIX ドイツイエロー」などの販売名は、「事実上の外産」と読むことにしています。

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水質

pHで言うと7.0〜7.5程度を目安にしています。が、実際にpHメーターで計測することはあまりありません。pHが下がりすぎると体表や鰭の先に異常が表れますから、魚が水質を教えてくれます。また、多くの水草は弱酸性の軟水環境を好みますから、逆説的に、マツモやバリスネリアの成長が止まっていたら、その水は弱アルカリの中硬水だと判断しています(さらに逆に、これらの水草が元気よく成長する水は、グッピーは死にはしないまでも、最適な水ではないと考えます)。pH・硬度の下がり過ぎを防止するために、サンゴ砂を少量水槽内に加えています。経験上、グッピーは低pHには比較的対応しますが、低硬度だと尾びれが顕著に傷むように思います(溶けの進行が遅い場合に、水質の不適合を疑います。数時間で目に見えて進行するなら、病原性のものを疑います)。

その生体の飼育経験が浅い自覚がある場合は、pHをはじめとする各種のデータは取得するべきだと思います。現在でも「気になったとき」に計測することがあります。この際、数字で結果が出る前に、水や生体の様子を見て「今は6.4前後だろう」と、ちょっとした予想を立てて遊んでいます。この予想が外れた時は飼育技術を向上させるチャンスです

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水温

26℃固定式の、プリセットオートヒーターを使用しています。以前はブラインシュリンプの孵化や病気への対応のため可変式(サーモスタット式)を使用していましたが、見栄えや水槽丸洗いなどの際に煩雑になるため、グッピー用としてはオートヒーターに総替えしました。ただし、サーモスタット式にも長所はありますから、未使用のものも含めて10セット弱を常備しています。なお、サーモスタットは水槽関連器具で最も重要な設備なので、NISSO(マルカン)製のみと決めています。ヒーター管はGEXやコトブキ工芸のものも使用します。サーモスタットと対にして使うタイプは白、プリセットタイプは黒の外観のものに統一し、区別しやすくしています。

夏季は、水温が30℃を超えないよう、扇風機等で対処しています。グッピーは低温から高温までかなりの範囲を耐えますが、あまり水温が高いと体格がダレてしまいますし、水の汚れ方もひどくなるからです。

現在、サーモスタット式のヒーターは水草水槽(25℃程度)、ビーシュリンプ水槽(24℃程度)、ブラインシュリンプ孵化用プラケ(28℃)で使用しています。ブライン用のヒーターを「カメ用」28℃固定式のオートヒーターに置き換えようか検討中です。

実際のところどの程度の変動に耐えるのか

選別漏れ個体を水草水槽に水合わせなしで移すことがあります。このとき、移動元のグッピー水槽の水質は、概ね、26℃・pH7.2・GH16程度です。移動先の水草水槽の水質は、概ね、24℃・pH6.0・GH0〜4程度です。この環境間を水合わせなしで移動(いわゆる「ドボン」)しても、3日後程度以内までに死亡する個体は1/20程度です。百分率で言うと「5%が環境に適応できず死亡」となりますが、この値は、ショップで購入してきた魚が自宅の水槽で死亡する場合とさほど違わないのではないかと思います。もちろん、ショップからの場合は水合わせをするものとしての体感的な統計です。

別のケースとして、新規立ち上げ時や濾材の仕込みのために、パイロットフィッシュとしてグッピーを使用することがあります。この場合は、水温20℃・pH6.8・GH4程度のカルキを抜いただけの水道水に、やはり「ドボン」します。それでも死亡することは稀です。

思うに、慎重な水合わせが必要であるか否か、およびその結果としての死亡は、購入時(移動時)にいかに充分な管理がされており、体力がついているのかという点にかかっているように感じます。新鮮な生エサと適切な換水によって体力が温存されているグッピーは、多少の急変があっても乗り越えて適応してしまいます。ただし、水合わせそのものを否定する目的で本項を記述したわけではありません。しないよりはした方が無難には違いないと思います。

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換水

グッピーは、夜間に休息をとるときは水槽の底にいるため、底床の汚れは早めに取り除きます。最近は「プロホース」などの商品名で便利な器具があるため、底床(大磯を使っています)の清掃も随分気軽にできるようになりました。飼育密度とエサの絶対量にもよりますが、1週間に1度はしっかりと掃除します。30cm水槽(いわゆる「S水槽」)で飼育する際には、1日おきに清掃をします。汚れていなければここまで高頻度である必要はありませんが、私の給餌方法だと、底床の放置はおよそ2日が限度です。丸洗いは、結果として一ヶ月に一度のペースでしています。あくまでも「丸洗いの必要があるほど底床が汚れているから」洗います。「一ヶ月経ったから丸洗いする」ではありません。

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エサ

生後3週間くらいまでは、ブラインシュリンプのみで育てます。これくらいの時期になると、オスとメスの判別がつくようになるため、それぞれを別の水槽に分けます(通常はメスのほうが早く見分けられる状態になるので、メスを発見し次第メス用の水槽に分けていきます)。泳力と食欲で劣るオスに、充分なエサを行き渡らせるためです。イトメを食べられる大きさになったらイトメとブラインシュリンプ、アカムシを食べられるようになったら冷凍アカムシ・イトメ・ブラインシュリンプを使います。状態の良いイトメを扱うショップを複数把握しておくことが大切です(入荷の曜日が異なっていればなお良いです)。

人工飼料としては、「おとひめ」と「スピルリナ」を使うことがあります。

「おとひめ」

「おとひめ」に関して、幼魚用には「B2」を、若魚用には「S1」を使っています。沈むのがやや早いため、匙に少量ずつ数十回かけて与えています。2013年冬現在は9本の水槽をドイツイエロー用としているので、1度の餌やりに30分から、長い時は1時間ほどかかります。「おとひめ」の栄養価はかなり高いようで、体をつくるのに良いと思います。ただし、その食べ残しもフンも、他のエサ(例えば「ひかりクレスト グッピー」や「テトラミン」等)と比べるとかなり水を汚すように感じます。「おとひめ」を充分与えた後は、目に見えて水が濁ります。これについては換水で対処するほかないと考えています。大きな水槽に少数を飼育する場合はこの限りではありませんが、必要以上に大容量の水槽を用意するより、小型水槽を多数使用したほうがグッピーの飼育には適していると思います。

「B2を食べられる」≒「イトメを食べられる」、「S1を食べられる」≒「冷凍アカムシを食べられる」という目安としても利用できます。

スピルリナ

スピルリナはオスが好んで食べるようです(メスも食べますがあまり熱心ではないように見えます。いずれにせよ、私が維持している系統の「クセ」に過ぎないのかもしれません)。

スピルリナを与えると、水が青緑色に着色し、また粘度が増して水面に細かい泡ができます。この性質上、鑑賞にはあまり適さないと思います。消灯1〜2時間前にスピルリナのタブレットを落としておくようにしています。夜間も「常にエサがある」状態を保つためです。結果として、翌日朝一番の餌食いはやや落ち着いたものになります。食事にあまりガツガツしているのは感覚的にあまり好きでないということと、人間の主観で「元気だ」ということがそのまま魚を主体にしたときに望ましいことであるかは必ずしも一致しないと思う、という理由からです。突き詰めると魚に訊くしかないので結局はエゴの域を出ませんが…。

冷凍アカムシ

冷凍アカムシは、特にメスが好んで食べます。卵巣が発達してくる頃(生後約2ヶ月頃)に、アカムシを充分に与えるとその後の体格に大きな差がでます。生まれた直後からのブライン同様、手のかけ方で成長が大きく左右されるという意味で、この時期を勝手に「第二次成長期」と呼んでいます。

アカムシに関しては、消化不良を起こす場合があるため要注意だ、とする文献があります。実際に、排泄できずに死亡してしまうことはあります。人間で言う腸閉塞といったところでしょうか。しかしよく観察していると、アカムシを大量に与えて死亡するのは、ほぼ例外なく生後5ヶ月以降のメス個体です。若いうちは死なないため、老化による(腸管の萎縮)ものであると考えています(あくまでも私が管理するグッピーの話です)。また、そのような個体は、外見に問題がなくても「内臓に潜在的な問題を抱えているもの」と見なし、淘汰の意味もかねて特に餌を変えるようなことはしていません。

生後の日数とサイズ、呼称

余談ですが、私の場合、グッピーの「稚魚」「幼魚」「若魚」「成魚」を、食べられるエサ(=口の大きさ≒体の大きさ)で区別することが多いです。生後の日数は管理上の必要から記録していますが、例えば、私にとって「稚魚」と「幼魚」の違いは、イトメを食べられるか否かであって、生後の日数ではありません。同様に、「幼魚」と「若魚」の違いは、アカムシを食べられるか否かです。「成魚」は、著しい鰭の伸長が止まった段階をこう呼んでいます。

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水草

グッピーはやや硬度の高い水を好むため、大部分の水草は選択肢から外れてしまいます。(中性前後の)中硬水でも枯死せず、入手が容易で、水換え等管理の邪魔にならず、そしてグッピーの鰭を傷つけない、という水草はほぼないと思っています(よく紹介されるウォータースプライトは入手性に難があります。また、枯れ落ちた葉が意外と水を汚します)。そのため、私は「必要なときはマツモを大量に」、そうでないときは「一切植えない」の二択としています。

水草についてよくある誤解として、「水質を浄化してくれる」というものがあります。これは正しいのですが、条件があります。即ち、「その水に適応して、水草が活動しているならば」という前提があってはじめて、水草は水質を浄化します。水草が新しい環境に馴染むまでには数週間を要するのが一般的であるため、放り込んだ(植栽した)だけで直ちに浄化活動が始まるわけではない点は、留意すべきかと思います。水草がその水に適応したか否かを判断する目安としては、新芽の展開、あるいは根の伸長が挙げられます。

世代の管理

ペアリングは、原則1対1とし、2番仔まで採ります。やや「保険がない」方法ではありますが、水槽の空きや私自身の体力等との兼ね合いでこうしています。ペアリング開始から産仔までに概ね1ヶ月、選別を終えて種親を確定させるのが生後6ヶ月前後となるため、いわゆる「戻し交配」は積極的には行いません。加えて、夏季は水槽関連の管理が厳しくなるため、「真夏に稚魚がいる(生まれる)状態」を避けるようにしています。

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病気対策

以上のような管理をしていることもあり、もう長い間病気が発生していません。そのため、身も蓋もない話ですが、薬品や治療法についての知識は、教科書的なことしか知りません。稚魚育成時、予防的に粗塩とトウガラシを使うことがあります。病気は予防を第一とし、そのまた予防を支えるのは日々の観察であると思って臨んでいます。

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水槽関連設備等、データ的なこと

あまり変わったことはしていません。各製品の選択基準は、強いて言うなら「性能はそこそこでも入手が容易なもの」。「とても高性能だが入手経路が限られるもの」は避けています。コンピュータの部品の選択基準と同じです。故障等が発生した際に代替品をすぐに用意できることは、システム保守の基本だからです。

水槽
30cm規格ガラス水槽(S水槽)
底床
大磯砂(細目〜中目、サンゴ砂を少量混合)
濾過
底面濾過(NISSO バイオフィルター、水槽の高さに合うようパイプの高さのみカットして使用)
加温
50〜60W 26℃固定型オートヒーター(GEX製を主に使用。1〜2年を目安に、故障がなくても交換)
送気
ブロワー(安永)
照明
LED(夏場の発熱対策として)
薬品類
カルキ抜き・粗塩を使用。おまじないとして「テトラ アクアセイフ」をストック
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この文書について

URI
http://www.mtblue.org/suisokobo/
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最終改訂日
20140106日 (月) 】
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